Stockholm一泊旅行

今回初めてウプサラから出ました。息子の誕生日が近いこともあり、一泊で行ってみようということになりました。日帰りは十分可能なのですが、子供が 小さいので、どのくらいの時間を見積もればいいのかわからないこともあり今回はゆっくり回ることにしました。ちなみに息子は3歳になります。

朝10時10分、ウプサラ発、ストックホルム行きの列車に乗ることとしました。駅までは歩いて30分なので9時に家を出ることにしましたが、結局出 発したのは9時20分頃でした。あっくんの歩きにあわせたので、間に合わないつもりでゆっくり行ったら10時5分に駅に着いてしまい、それからあわてて切 符をかって列車に走り込みました。スウェーデン国鉄自慢の振り子型高速列車X2000です。あっくんは大喜びでした。彼は新幹線に乗ったことがなかったの で、これが新幹線だと思ったようです。

(これは帰りに撮った写真なので風景が暗くなっています)

ウプサラとストックホルム間は40分です。途中に新しくアーランダ空港駅ができており、そこまでは約25分でいけます。便利になりました。大人は片道50クローネ(約600円)です。70Km走ってこの値段は安い。

列車は時間がくると放送もなく突然走り出します。ヨーロッパはみんなこんな形式です。日本の出発のあのベルはかえってうるさく感じますね。席は全席 自由席です。各車両の後ろにはベビーカーが置けるスペースがあります。残念ながら滑り込みセーフだったので、席は選べません。でも我々のベビーカーはこち らのとは違い(生活あれこれ参照)たためるのでその点は便利です。

座席はこちらの人は大きいので、広く作ってあります。私と妻そしてあっくんは2座席に並んでゆったりと座れました。

ストックホルム駅でまずは地下のロッカーに荷物を預け腹ごしらえをしてからヴァーサ号博物館へ向かいました。インフォメーションでバス停を聞いてい くとそこには目的の47番のバスが停まっているではありませんか。またまたダッシュでぎりぎりセーフでした。バスの運転手が面倒くさかったのか運賃はいら ないから早く座れといってくれました。きっと忙しかったのでしょう。バスで、約15分くらいでしょうか、博物館前につきました。このバスに乗っている人の 多くはここで降りるので、また外を見ていれば博物館が見えてくるのでどこで降りるかはすぐわかります。ちなみに車内での案内はいっさいありませんでした。

これは北方民族博物館です。バス停の前にあります。ヴァーサ号博物館はその裏手にあります。

ヴァーサ号とは1628年に建造された戦艦ですが、処女航海に出るやいなや、ストックホルム湾で沈没してしまったかわいそうな船です。原因は船底の バラスト不足で転覆してしまったようです。1961年に引き上げられ、修復されて展示されています。10年前にも私は来たのですが、こんなにきれいに展示 されていなかったような気がします。博物館自体は7階建てでいろいろな高さからヴァーサ号を見ることができます。途中日本人観光客の後をついてガイドを ちゃっかり聞いてしまいました。あっくんは照明が暗かったせいかちょっと怖かったようです。

船尾には見事な彫刻が見られます。

驚いたことに、英語、フランス語、ドイツ語に混じって日本語の解説が書いてあります。1億2000万人しかいない民族の言葉がこんなところに書いてあることにちょっと驚いてしまいました。これは、マストは3本の木をつないでいるという説明です。

ヴァーサ号博物館前の海です。海が凍っています。向かい側が繁華街のある方向です。とてもすばらしい眺めでした。気温は+4℃でしたが風が強く体感はもっと寒かったです。

係留されている帆船です。

氷が流れていました。

ヴァーサ号の近くにあったおもちゃや?本や?図書館?です。子供たちがいっぱいいましたが、それと同じ数だけベビーカーもありました。

この後ゆっくりしていたら3時をすぎたので、再び47番のバスで駅へと戻りました。今度は大人8クローネ(約100円)払いました。ベビーカーは後 ろから乗れといわれました。よく見ると後ろのドアーの外側にベビーカーマークのボタンがあります。まだどうやって使うのかわかりませんので今度観察してみ ましょう。

駅から歩いてHOTEL KOMに向かいます。このホテルは、以前留学されていた方が家族でいってとってもよかったといわれていたそうで、私が電話で予約しました。地図上は約1キ ロぐらいで歩いていける距離です。町をぶらぶら見ながらホテルへと向かいました。途中SUMOUのポスターを見ました。こっちにも巡業で来るのですね。

電信柱にかかっている左側のポスターです。ちょっと小さいのでよく見えませんがSUMOUとローマ字で書いてありました。

夕飯は近くのお店でスウェーデン料理を楽しみました。LINGONというお店です。早い時間だったせいもあって子供連れの私たちをいやな顔をせず迎えてくれました。ホテルからは近かったので、ベビーカーはなくてもよかったですね。

料理はとてもおいしかったです。素朴な感じの料理でした。まま、ご満悦

KOM ホテルはとても感じがよく、ガイドブックにも書いてあった通り、清潔感あふれるところでした。ExtraBedを2つも用意してくれてあり ました。3歳児と7ヶ月児と説明したつもりでしたが十分ではなかったようです。シャワーしかありませんでしたが、角部屋のとてもいい部屋でした。またここ に泊まろう。よく歩いたのでみんなぐっすり休みました。

 

翌12日。私は気づかなかったのですが、サイレンの音が夜中ずいぶん鳴っていたとのこと。なんかあったのかなあとブラインドを開けると・・・・・・

消防車が停まっていました。ご近所で火事があったようです。全然知らなかった。誰かに、おまえは火事でも起きないだろうといわれましたが、確かにそ の通りかもしれないと思いました。向かい側に立派な大聖堂がありますが、ガイドブックにも載っていません。その後、この程度の大聖堂は何個もみたので特に 観光の名所にはならないようです。

でもあっくんは消防車がみられてご満悦です。

朝は寝過ごすくらいぐっすりだったので、朝食に向かったのは10時前でした。が、朝食の会場にはたくさんの家族があふれていました。みんなゆっくり しているんですね。いつもだったらなんかもったいない感じがして朝からそそくさと出かけるのですが、このゆったり感はいいですよ。

今日もまずストックホルムの中央駅に行って荷物を預けます。クララ教会を目印にと思ったのですが、前述のごとく、この手の教会はたくさんあるようで、目印になりませんでした。

あの先に見える塔がクララ教会です。あわててカメラを出すこともしなくなりました。

中央駅からガムラスタンへ向かいますが、とっても近いので地下鉄もありますが歩いていきます。

海沿いの歩道を歩くと市庁舎が見えます。ここであのノーベル賞の晩餐会が開かれます。(授賞式は別の場所でコンサートホールで行われます。)受賞の際は私がご案内できますよ。セントラル橋をX2000が走っています。あっくん、またもご満悦です。

スタッスホルメン島に向かってのびるヴァーサ橋です。1252年に時の摂政ビリエール・ヤールスがここに城塞を築いたのがストックホルムの始まりでした。当時は水位がもっと高かったそうです。

王宮前の広場です。王宮や大聖堂には、あっくんが入りたがらないので今回は風景を楽しむことにしました。これも、こちらにいるからできることです。観光できていたらがんばってみたでしょう。

後は袋小路をさまよっておみやげ物屋でMAKOは買い物し、これまたご満悦。もう今回の旅行の目標は達成されました。

そしてドロットニング通りをぶらぶらして駅へと帰り16時10分のウプサラ行きで帰りました。帰りの列車は結構込んでいてこれまた滑り込みセーフ だった我々は座れませんでした。でも40分なので別に苦痛ではありません。帰りはタクシーでもと思いましたが、あっくん、ご満悦状態で、元気に歩いたので そのまま歩いて帰りました。

今回の旅行で十分日帰りができることがわかりました。目的地を絞ればそんなに大変なことではありません。

ただ、あっくん用のベビーカーが必要です。途中一回は寝るのでそのときがちょっと大変です。こちらの子供たちは結構大きくなってもベビーカーに乗っていますが、こういった観光地を回るときはその方が効率はいいかもしれません。(早く歩けるので)

これまで、スウェーデンにきて楽しいことあった?と訪ねると、全然ないと答えるあっくんでしたが、今回はとっても楽しかったようです。これが一番私にはうれしいことでした。最後に、ぱぱ、ご満悦。

 

参考文献

個人旅行 北欧 昭文社

地球の歩き方 ヨーロッパ鉄道の旅マニュアル ダイヤモンド社

 

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