Mid Summer をFiskebackskilで
6月22日、Mid Summer Day(夏至祭)をErikのサマーハウスのあるFiskebackskilでむかえるため、初めてレンタカーを借りました。しかも、大胆なことに、いきなりスウェーデンを東から西海岸まで横切るという、恐るべき長距離ドライブ旅行を決行することに・・・もちろん、右側走向も初めて。
道はこんなに広く、高速道路でなくても、平均速度120キロは当たり前。それでも広いスウェーデン。朝9時にウプサラをでて、到着したのは夕方の5時。
途中、子供たちが疲れないように、何度かドライブインで休憩をとりながら・・・道路脇ではイチゴ売りの店が至る所に出ていました。早速私たちも、お土産にとたくさん買い込みました。
Fiskebackskilは、ノルウェーのオスロに近い、西海岸の小さな港町。ここはErikの妻Evaさんのふるさと。その小さな街の林の中にEvaさんの兄弟の家と隣接して、サマーハウスが建っています。
この日は前夜祭ということで、村中の人がヨットハーバーに集まります。メインイベントは、港一週マラソン。Erikの友人夫妻も、この日のためにノルウェー北部から、車を夜通し飛ばして、毎年この街にやってきます。そしてその夜は、その友人宅でノルウェー風フィッシュスープを、みんなで頂くのが恒例。ちゃっかり我が家も頂きました。あっくんは、お変わりまでして。
翌日も、いいお天気。海岸に面したこの街の家は、庭先からすぐに、自分の船に乗り込むことができます。陽気に誘われて、道ばたには巨大ナメクジも登場。5センチ以上はある大物です。
きょうはMid Summer(夏至祭)当日。ママがEvaさんと一緒に、ディナー用の大量のポテトサラダを作っている間に、みんなは近くの野原に集まって、夏至祭のシンボルであるポール作りを始めました。。大人が木を切って、メインポールを作る間、子供たちは籠を持って、飾り付け用の花を摘みに行きます。
あっくんだって、ほらっ、見てみて。みんなに混ざって、こんなにいっぱい、きれいな花を摘んできましたよ。
さあ、材料がそろったら、いよいよポール作りが始まります。興味津々で、自分も参加したくなった優ちゃん。思わず立ち上がりました・・・でも、危ないよ〜〜。
みんなで摘んだ花で作った大きな花輪を、メインポールにつるしたら、できあがりです。
「ボクもお手伝いしたよ。」と自慢げなあっくん。完成したポールの前でポーズ!!
各家庭に戻って、昼食を済ませたあと、みんないつもよりちょっぴりおめかしして、ポールのたつ広場に集まってきます。そして、このポールを囲んで、大人も子供も、おじいちゃんもおばあちゃんも、手をつないで、歌を歌いながら、ダンスを踊ります。
もちろん、あっくんとパパも、ダンスの中心に入って、歌いながら踊ります。歌えなくったって、へっちゃら!楽しさは充分。優ちゃんは女の子が付ける花飾りを作ってもらいました。でも、ちょっと眠そう。。。
ダンスのあと、近くの川に住んでいるというビーバーさんに会いに行きました。でも、あいにくビーバーさんはお留守のようで、三角に囓られた木と、ビーバーダムだけが残っていました。
おーい!ビーバーさ〜〜ん。
夕方、広場横の家に、Family全員が集まって、ディナーパーティーが始まります。各家庭から一品ずつ料理を持ち寄って、庭先ではバーベキューが行われます。
これは、ノルウェー人の奥さんが焼いた夏至祭のお菓子。リング状に焼いたクッキーを山形に積み上げて、周りはキャンディーや旗で飾り付けをします。毎年恒例となっているこのお菓子に、スウェーデンとノルウェーの旗が飾られるのですが、今年はまたまた、お茶目なErikのアイディアが加わっていました。見てください!ちゃんと日の丸の旗も飾ってありますよ。
そして、このパーティーの主役は、子供たち。食事が終わると、子供たちはみんな屋根裏にのぼって、楽しい歌を歌い始めます。その光景を眺めながら、大人たちもうれしそうに一緒にハミングし始めます。白夜もうっすらと暗くなって、ろうそくの灯がともされる頃まで、かわいい合唱隊が歌い続けます。
これは、サマーハウスの内部。ほとんどの人が、壁の張り替えや、屋根の工事など自分でやってしまうと言うから驚きです。
でも、これがサマーハウス?日本では考えられませんね。
翌日、見事な快晴。今日は、Erikご自慢のクルーザーで、海上ピクニックに連れて行ってもらうことになりました。やった〜〜。
ランチと水を積み込んだら、Erik号、出航!!
デッキの中も、こんなに広いんです。大人6人、ゆったりと寝ることができて、食器や調理用具もそろっているので、長旅だって平気です。でも、風の嫌いな彼、「あっくん、中に入っとくよ」と、早々にソファーに横になってしまいました。えっ、クルージングなのに?
何でもこなすスーパーウーマンEvaさん。船の上だって、身軽に移動してロープを操ります。
Fiskebackskilに滞在中、私たちはEvaさんのお父さんのアトリエ兼ボートハウスを、丸ごと一軒貸してもらいました。この家がそうです。食事は3食ともErik宅でごちそうになり、寝るときはゆっくりできるようにとの配慮です。本当に、至れり尽くせり。窓のすぐ外に海とヨットが見える、とても静かな家です。
矢印の家が借りていた家です。丘の上の白い建物は、この街のシンボルである教会です。
静かな入り江を出ると、海は一変して、揺れと強い風がでてきました。夏とは言え、長袖の上に、フリースのジャケットを着ていないと、寒くて凍えそうです。
途中、無数の無人島を通り過ぎ、岩の上には野生のアザラシの姿も見つけました。6頭いたのですが、このカメラではわかりづらい・・
岩肌の無人島の一つに停泊して、お待ちかねのランチの時間です。ようやくあっくんも顔を出しました。
夏になると、家族で無人島にやってきて、自分たちだけの海で海水浴を楽しむそうです。なんて贅沢なんでしょう。
ランチはEvaさん手作りのチキンサラダ。 優ちゃんは待ちきれずに、手で食べています。それにしても、キャプテンErikの帽子、きまっていますね。
至る所岩の間に、初めてみる小さな花達が、顔を出しています。
見渡す限り自然の世界、そのものですね。
向こう岸まで、島が続いています。あっくんとは逆に風の大好きな優ちゃん、いい気持ちでご満悦!後ろで岸辺を軽い足取りで渡っているのは、さすがのEvaさん。
さあ、無人島を楽しんだら、そろそろ帰路に就く時間です。ロープさばきも教えてもらって、にっこりのASU.。
無事ハーバーに到着後、あまりの心地よいお天気に、港周辺の散策へ。
海と空の青さに、スウェーデンハウスの赤い色は映えますね。
海とは違って、ぽかぽか陽気。するとErikがポッケからコインを出して、アイスクリームを買ってくれました。スウェーデンのアイスも、なかなかいけますよ。
ここは、さっきの丘の上の教会の中です。30年前の夏至祭の日、ErikとEvaさんは、ここで結婚式を挙げたそうです。静かで、落ち着いた雰囲気の教会です。
その夜は、Erik Familyと、最後の夕食となりました。Evaさんの隣にいるのは、夏至祭のためダーラナから家族と一緒に帰ってきた、娘のアニカさん。(とっても美人!)今夜はErikがASUと一緒に庭で焼いてくれた、とっておきのステーキ。これが、ほっぺが落ちそうに美味しいのです。優ちゃんも、おなかいっぱいいだだきました。
翌日、また大胆にもスウェーデンを横断し、Gotlandに向かう私たちのため、夜遅くまで道順を調べてくださったErikとEvaさん。彼らの御陰で、私たちのスウェーデンライフは、とっても楽しいたくさんの思い出とともに、幕を閉じることになりそうです。
翌朝早くに、Erik宅を出発。今度は右側通行もなれたもので、途中クリスタルで有名な、KostaとOrreforsによって、夕方今日の目的地、oskarshamnに着きました。
Gotlandは、スカンジナビア半島と、ロシア大陸のほぼ中央、バルト海上に浮かぶ、スウェーデンの楽園の島。oskarshamnは、その島へ向かう高速船のターミナルがある街です。
夕食をとっていると、明日私たちが乗るはずの船が、港に入ってきました。明日からのGotland旅行に備えて、今日はこの静かな街で、ゆっくりと休むことにします。
さてこの続きは、「Gotland旅行」編をご覧ください。
お楽しみにね。(MAKO)